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ほけんの知っ得情報

~第3回 追突はやられ損の危険性が~

自動車事故において、相手が信号無視や後ろから追突してくるなど、こちらが回避しようがない事故に巻き込まれることがあります。
そのような事故において悩ましいのが自分の車の価値より修理費が上回ることです。

よく起こるのが軽自動車やもう数年以上乗りつづけた車の場合です。
例えば、7年乗った軽自動車。市場価格が30万円だとします。

こんな事故シーンをイメージしてください。

赤信号を停車して待っていました。
後ろから追突をされた。
後部が大きく破損。
修理代が40万円。

さて、相手が追突してきたので当然全額補償してくれるという話しになります。
ここでポイントとなるのが、全額補償とは何の全額補償なのかです。

相手から出る保険金は対物を無制限で加入していたとしても“30万円”です。

“あれ!?おかしくないですか???”

なぜ30万円?。

このロジックは損害賠償義務がどこまであるかなのです。日本の法律では、事故前の状態にもどすのではなく、事故前の財産状態に戻すことを目的としているため、私の車の市場価格が30万円の車であれば30万円しか相手の保険でおりないのです。

残りの10万円。修理代。ここはどんなに頑張っても保険会社からは出せません。
事故相手個人から受け取るしかありません。

立場を変えて考えてみてください。このような事故、運転者自身のあなたが引き起こすかも知れません。
対物無制限に入っているのに、自腹で修理代を出さなくてはいけない危険性があります。

このような事故に備えて各保険会社で“対物全損時修理差額費用”と称する特約があるようなので、契約時にどれぐらい保険料が変わるのか確認をするのもいいかも知れません。

保険会社の無制限だから、絶対に大丈夫にはこんな落とし穴が存在します。

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