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日本三大清流の一つ「四万十川」を有する高知県のエリア情報

高知県は四国の太平洋側に位置し、大きく開けた海・高くそびえる四国山脈に
代表される山、日本最後の清流「四万十川」を擁する、とても自然豊かな
ところです。古くは島流しの場所として罪人の流れ着く場所でしたが、平安期に
は紀貫之が流されてきたことにより『土佐日記』なる書物も残され、また幕末
から明治にかけては「坂本竜馬」に代表される多くの偉人を生みました。

現在では少子高齢化が進み、人口の減少にも歯止めがきかないために公共交通
機関も次々と廃線を産んでおり、生活するには車がなければ厳しい状況です。
昔は野球大国四国の一翼を担いましたが、昨今ではその衰退ぶりも進み、今や
野球より、相撲やソフトボールの方がコンスタントに結果を残しています。

四国の中では一番大きな土地を有していますが、しかしその実県内の89パーセ
ントを山々が占めます。こうなってくると人が住める場所は限られているため、
大企業の誘致なども難しく、仕事を探そうにもなかなかうまくいかないことも
多いようです。結果、若者は県外に出ていくことが多く、県内の少子高齢化に
拍車がかかっているような状態です。

そんな高知県も年に一度熱く燃えるときがある。それが『よさこい鳴子踊り』
です。北海道函館市の『よさこいソーラン』がすっかり有名になってしまい、
日本全国に『よさこい熱』が飛び火してあちこちで開催されている今、高知県も
その一つのように数えられていますが、元祖は高知県なのです。『よさこい鳴子
踊り』は、戦後寂れてしまった商店街が、なんとかみんなで元気を出していこう
じゃないかという思いから始まったものです。鳴子という音が鳴る道具を持ち
前に進めば良し、という何ともアバウトな決まりしかないため自由度が高く、
それゆえこれほどまでに人々を熱狂させているのでしょう。