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筑豊富士を臨む街　飯塚市のエリア情報

福岡県のほぼ中央部に位置している飯塚市は、市内を「遠賀川｣が流れており、江戸
時代には「長崎街道」の宿場町として栄え、近代になると「筑豊炭田」の中心地として
栄えてきた背景を持ちます。現代では国立「九州工業大学情報工学部」を筆頭に
私立「近畿大学産業理工学部」・「近畿大学吸収短期大学」を有する学園都市の
側面を持ち合わせた街として知られています。

炭鉱の街として発展してきた市ですが、炭鉱王「伊藤伝右衛門」の功績を後世に残す
文化遺産で、その見事な庭園が国の名勝指定を受けている「旧伊藤伝右衛門邸」を
筆頭に、100年以上昔から人々に愛されている大衆劇場「嘉穂劇場」や、選炭した後に
残る石や質の悪い石炭を半世紀近くに亘り積み上げて出来た「筑豊富士」の愛称で
親しまれ、地域のシンボルとして残っている「忠隈のボタ山」は今も尚、当時の面影を
残す市の貴重な史跡、文化遺産となっています。

市の自然を見ると「桂」の木としては日本初の天然記念物に指定された「鎮西村のカツラ」
や、その樹齢は400年を超え、県の天然記念物にも指定されている「内野の大イチョウ」に
「八木山」の大自然を満喫でき、その狭間を流れる「清流」の景色と音に心いたされる
「八木山渓流公園」などがあり、多くの市民の憩いの場として愛されています。

市内で開催される祭りで「獅子舞」が非常に多く見られますが、なかでも「仁保の獅子舞」
はその歴史が400年以上と古く、一度も途絶えたことが無いことでも知られています。
多くの若者が出兵した太平洋戦争当時も、残された人々で古くからの伝統を守り抜き
今日までその伝統引き継いでいます。

市にはいくつかの催事が有りますが、大正時代から続く「飯塚納涼花火大会」は毎年
10万人もの人々が市の内外から訪れる夏の一大イベントで、「穂波川」と「嘉麻川」に
挟まれた中洲と、市街地の中心部というダイナミックな「ロケーション」で打ち上げられる
花火は市の夏の夜空を彩り多くの人々の心を魅了する夏の風物詩として知られて
います。